いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。スマホでご覧の方は一番下までスクロールして、「ウェブバージョンを表示」でご覧頂くと、アーカイブやカテゴリを楽しめますので、どうぞお試を。
連日30℃越えの日々が続いております。仕事の日は炎天下の中で心が折れそうになるのですが、その中で作業している方々を目の当たりにしていると、線路の脇にただ立っている列車見張員の私ごときが暑い暑いとは言えず、汗だくの皆さんを心の中でただただ応援している毎日です。
さて、ここ何年か以前勤めていた会社の社員の人たちと、一緒にお酒を呑む機会に恵まれ、彼らが持ち込む美味しい日本酒を頂いております。そして、熊本の至宝『産土2024香子(かばしこ)五農醸生酒』で乾杯し、佐賀の新進気鋭が醸す『光栄菊甕月無濾過生原酒』を美味しく頂いた後で、F君が満を持して持ち込んでくれた真打酒の登場です。平たく言うと。先週の後編となります。
そのお酒は、創業が元和元年(1615)の高木酒造が醸す、超希少価値の高い『十四代 龍月 斗瓶囲い純米大吟醸七垂二十貫』です。素晴らしい!。ブラボー!。酒蔵は、積雪が2mほどにもなる豪雪地域の、山形県村山市にあります。主力酒は今も販売している『朝日鷹』でしたが、平成6年に十五代目の杜氏の高木顕統(あきつな)さんが、初めて造って命名し世に出した『十四代』が、当時の主流だった『越乃寒梅』などの端麗辛口酒を押し退けて、フルーティなお酒のブームを巻き起こし、今では入手困難酒の筆頭を走っている酒蔵です。
『十四代 龍月 斗瓶囲い純米大吟醸七垂二十貫』の七垂二十貫とは、二十貫(75㎏)のお米から僅か七垂れ(滴)しか搾れないほどの貴重なお酒で、高木酒造伝統の製法の最高傑作といわれています。しかも「龍月」は、希少価値の高い『十四代』の中にあっても、トップレベルの幻のお酒と云われており、実際になかなか見る事のできないお酒らしいのです。もちろん私も知りませんでした。あしからず。
十四代龍月 字は岩崎潮風氏
蓋には龍が 裏書をどうぞ
酒色はほぼ透明
酒米は兵庫県特A地区産の極上「山田錦」を35%まで磨いた大吟醸で、酵母は非公表。仕込み水は桜清水と呼ばれる出羽山系の葉山の伏流水で醸しており、醗酵させた後に丁寧にお酒を搾り、斗壜に入れて低温で熟成し、1回火入れをした生詰めALC15度のお酒です。スペックは残念ながら非公開です。
蛇の目に注ぐと、微かにトロミがあるようで、酒色はほぼ透明です。立香は爽やかに、そして上品に香ります。口に含むと優しくジューシーな旨味。甘さと酸味や辛さ、そして濃さのバランスが抜群で、肴を放棄してこのお酒だけが吞みたいと強く感じた次第です。『十四代』のこのバランスはなかなか真似のできないもので、近いお酒が『花陽浴』だったり『而今』なんだよねぇ。
今回は夕方の5時半に開始で、夜9時までの酒宴でした。30分早かったのですが、アッという間に時間は過ぎてしまいました。F君からは常々入手困難なお酒を提供して頂いており、本当に感謝の念に堪えません。F君ありがとう。さて、皆さん方が帰ったあとで、食器を洗って片付け、ヨーグルトを食べて眠ったのですが、タクシーに乗った彼らを見送ってからの記憶がありません。本当に私が後始末をし、ヨーグルトを食べたのでしょうか。♪
\(。・_・。)ノ