2025年7月27日日曜日

三人で呑む会のシメは圧巻の『十四代 龍月 斗瓶囲い純米大吟醸七垂二十貫』

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連日30℃越えの日々が続いております。仕事の日は炎天下の中で心が折れそうになるのですが、その中で作業している方々を目の当たりにしていると、線路の脇にただ立っている列車見張員の私ごときが暑い暑いとは言えず、汗だくの皆さんを心の中でただただ応援している毎日です。

さて、ここ何年か以前勤めていた会社の社員の人たちと、一緒にお酒を呑む機会に恵まれ、彼らが持ち込む美味しい日本酒を頂いております。そして、熊本の至宝『産土2024香子(かばしこ)五農醸生酒』で乾杯し、佐賀の新進気鋭が醸す『光栄菊甕月無濾過生原酒』を美味しく頂いた後で、F君が満を持して持ち込んでくれた真打酒の登場です。平たく言うと。先週の後編となります。

そのお酒は、創業が元和元年(1615)の高木酒造が醸す、超希少価値の高い『十四代 龍月 斗瓶囲い純米大吟醸七垂二十貫』です。素晴らしい!。ブラボー!。酒蔵は、積雪が2mほどにもなる豪雪地域の、山形県村山市にあります。主力酒は今も販売している『朝日鷹』でしたが、平成6年に十五代目の杜氏の高木顕統(あきつな)さんが、初めて造って命名し世に出した十四代が、当時の主流だった『越乃寒梅』などの端麗辛口酒を押し退けて、フルーティなお酒のブームを巻き起こし、今では入手困難酒の筆頭を走っている酒蔵です。

十四代 龍月 斗瓶囲い純米大吟醸七垂二十貫』の七垂二十貫とは、二十貫(75)のお米から僅か七垂れ()しか搾れないほどの貴重なお酒で、高木酒造伝統の製法の最高傑作といわれています。しかも「龍月」は、希少価値の高い『十四代』の中にあっても、トップレベルの幻のお酒と云われており、実際になかなか見る事のできないお酒らしいのです。もちろん私も知りませんでした。あしからず。

十四代龍月  字は岩崎潮風氏

蓋には龍が  裏書をどうぞ







酒色はほぼ透明

酒米は兵庫県特A地区産の極上「山田錦」を35%まで磨いた大吟醸で、酵母は非公表。仕込み水は桜清水と呼ばれる出羽山系の葉山の伏流水で醸しており、醗酵させた後に丁寧にお酒を搾り、斗壜に入れて低温で熟成し、1回火入れをした生詰めALC15度のお酒です。スペックは残念ながら非公開です。

蛇の目に注ぐと、微かにトロミがあるようで、酒色はほぼ透明です。立香は爽やかに、そして上品に香ります。口に含むと優しくジューシーな旨味。甘さと酸味や辛さ、そして濃さのバランスが抜群で、肴を放棄してこのお酒だけが吞みたいと強く感じた次第です。『十四代』のこのバランスはなかなか真似のできないもので、近いお酒が『花陽浴』だったり『而今』なんだよねぇ。

 今回は夕方の5時半に開始で、夜9時までの酒宴でした。30分早かったのですが、アッという間に時間は過ぎてしまいました。F君からは常々入手困難なお酒を提供して頂いており、本当に感謝の念に堪えません。F君ありがとう。さて、皆さん方が帰ったあとで、食器を洗って片付け、ヨーグルトを食べて眠ったのですが、タクシーに乗った彼らを見送ってからの記憶がありません。本当に私が後始末をし、ヨーグルトを食べたのでしょうか。♪

(。・_・。)ノ

2025年7月20日日曜日

いつもの三人で乾杯は「産土2024香子(かばしこ)五農醸生酒」(前編)

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7月に入って暑い日が続いており、草花を愛でて且つ野菜を収穫している身には、なかなか大変な気候であり、また天気が良い事が全て幸せに繋がる事ではない事に、不信感を募らせている今日この頃です。

さて、ここ何年か以前勤めていた会社の社員の人たちと、一緒にお酒を呑む機会に恵まれ、彼らが持ち込む美味しい日本酒を、三人で頂いております。今回、私が彼らのために腕に撚りをかけて準備したお料理は、「サーモンのユッケ」「手羽中と大根のサッパリ煮」「カニカマと厚揚げのオイスターソース炒め」「かぼちゃのチーズホットサラダ」「白菜のサラダ」、そしてスーパーから購入したのは「お刺身」「ホッケの焼き魚」でした。以前、料理した中で美味しかったものを厳選して準備しましたが、どうだったんでしょうかねぇ。

今回、日本酒通のF君が、自宅の日本酒専用冷蔵庫から持ち込んでくれたお酒は、やっぱり入手困難酒ばかりで、日本酒が好きな方なら垂涎のお酒ばかりです。乾杯は熊本で人気ナンバーの花の香酒造が醸す『産土2024香子(かばしこ)五農醸生酒(四合壜)です。凄い!初産土だぁ~!。



産土香子  裏書をどうぞ

象形文字か? バブルが張付き

花の香酒造の創業は明治35年で、地下水の豊富な熊本県の北に位置する、玉名郡和水町に蔵を構えています。現在の主力酒は『産土(うぶすな)』で、「土地の守り神」「自然からの恩恵を生み出す母体」などをいう言葉を酒名にしています。全国の酒販売店員が消費者に最も薦めたいお酒を選ぶ「酒屋大賞2023」で第二位のシルバーを、花の香酒造が『産土(うぶすな)』で受賞しています。やっぱりねぇ。

そして酒名の『産土2024香子(かばしこ)五農醸生酒』の「香子」は酒米の名前で、江戸時代には高級米として九州地方で作付けが行われていました。名前に「香」の字がある通り香りが高く、普段の食用米にほんの少し混ぜ込むと、香り豊かになる特別なお米でした。40粒ほど残っていた種籾から、3年の月日を掛けて復活させ、漸く日本酒を醸すことができました。

また「五農醸」は、一・菊池川流域の酒米、二・生酛造り、三・木桶仕込、四・無施肥、五・無農薬の事を表しています。

酒米は前述の「香子」で、酵母は酸が穏やかで華やかな香りの熊本酵母とも云われる協会9号酵母。仕込み水は地下から湧き上がる自然水を井戸から汲み上げて使って醸しています。ALC13度と夏酒の領域です。

さて乾杯とキャップの保護シールをクルクル外したら、「ドンッ」という大音響とともに栓が天井にぶつかって床に落ちました。三人とも顔を見合わせビックリ。気を落ち着かせ蛇の目に注ぐと、内側に大きめのバブルがビッチリと張付いており、酒色はほぼ透明。香りは「香子」の割には大人し目のドライな香り。口に含むと口腔もシュワシュワとバブルが刺さりますが、ALC13度の軽快な口当たり。スッキリとした甘さと、果実のような優しい酸。後味に渋みがきて、キレてゆきました。白ブドウのスパークリングワインのようで、呑み飽きしない味わいに直ぐに無くなってしまいました。残念!。

感動の『産土』に続くお酒は、佐賀県が誇る小城市三日月町の光栄菊酒造が醸す光栄菊甕月無濾過生原酒で、創業は明治4年ですが平成18年に一度廃業しています。しかしその廃業した酒蔵を現在の蔵主が買い取り、銘柄もそのまま引き継ぎました。酒蔵は建物や醸造設備の傷みが激しく、屋根や内外装を張り替え、醸造設備も殆ど全部を揃えています。そして、愛知の藤市酒造で『菊鷹』を醸していた杜氏に酒造りに加わってもらい、一新した『光栄菊』を醸しました。

今回の光栄菊甕月無濾過生原酒の「甕月」は、平安時代に当地が甕月(みかづき)郷と呼ばれていたこと、そして2019年の水害でも挫折することなく、酒造りができた感謝の気持ちを胸に、三日月町から甕を壜に変えて多くの方々へ呑んで頂きたいと云う思いで名付けられています。



栄光菊甕月  裏書をどうぞ

酒色は透明で 三人で呑む

酒米は幻の酒米と云われる岩手県産「亀の尾」を40%まで磨いた大吟醸造りで、酵母は非公開ですが、菊鷹で使っていた泡有りの8号酵母かも。仕込み水には清水川の伏流水を使ったALC14度の無濾過生原酒です。スペックも非公表としていますが、日本酒度は±0、酸度1.6くらいでしょうか。

蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りは完熟メロンのようなセメダインっぽい香り。口に含むと優しくもキリッとした呑み口でジューシー。酸味は果物の酸のよう。「亀の尾」の旨味と、無濾過を感じさせない澄んだ味わいは、さすが『光栄菊』と思った次第です。

さて、三本目は真打登場です。F君渾身のお酒が登場する次回をお楽しみに。何が出るかなぁ。多分「よくこんなお酒を持ってきたな」と、皆さんビックリする事請け合いです。♪

(。・_・。)ノ

2025年7月13日日曜日

岐阜から移転、三千櫻酒造の『三千櫻純米吟醸九頭竜55生原酒』

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先月末に、おいらせ町が開催する「第40回おいらせ町いちょうマラソン」に参加させて頂きました。前回の「うみねこマラソン」では、一時間を切る納得の走りだったので、今回の目標を55分前後に定め、週3回の練習で自信を深めての出走でした。スタート後から順調で、これは目標をクリアするかと思ったのですが、何と7km付近で右足のふくらはぎが痛み出し、結果、肉離れで1時間2分と少し残念な結果となりました。青森市から参加した私のマラソンの師匠は、5kmあたりで私を軽々と抜き去り、ゴールした私を待っていて下さいました。さすが師匠。足の故障を早く治して、秋のレースに臨みたいと考えています。



自由の女神 第40回大会







青森市の師匠と

さて、先日、八食センターでウチの奥様からお酒を購入してもらえる機会に恵まれ、これはというお酒を購入しました。冷蔵庫の棚に並んだ中に『三千櫻純米吟醸九頭竜55生原酒』を発見し、おお、ハズレの無い岐阜のお酒だったなぁと裏書を見たら、何と北海道上川郡東川町とあり、同姓同名かと訝しんだのですが、スマホで調べたら酒蔵が北海道に移転していたという顛末。

三千櫻酒造の創業は明治10年。庄屋だった四代目の山田三千介さんが酒造業を起こし、その名前から三千櫻酒造としました。岐阜県中津川市で酒造りをしていましたが、蔵の老朽化で何と北海道に移転。何故、北海道かと云うと、地酒や酒造りのノウハウが無い東川町で公設民営型の酒蔵を全国に募集したところ、思惑が合致した三千櫻酒造が手を上げ採用になりました。ハードの部分の酒蔵は東川町で造り、酒造りは三千櫻酒造が担うのが公設民営型です。

三千櫻純米吟醸九頭竜55生原酒』の酒米は「九頭竜」という希少米で、2003年に生産が途絶えていたものを、2014年に福井県のプロジェクトチームが復活させた酒造好適米です。山田錦と同じ大粒の酒米で、心白も大きいのが特徴です。この「九頭竜」を55%まで磨いて使い、大雪山の天然水で醸しています。酵母やお酒のスペックは非公表でした。残念!。

三千櫻九頭竜  裏書をどうぞ







酒色は仄かに琥珀

蛇の目に注ぐと、お酒の色は仄かに琥珀色です。香りは甘さを伴った穏やかな吟醸香。口に含むと爽やかな呑み口で、重厚な甘さと優しい酸。しかし呑み込むと、口腔にジワジワと酸が刺さるようです。余韻は苦みがありますが、その苦みが次の一口に甘味を与えてくれました。甘さ・辛さ・酸味のバランスも良いお酒でした。

このお酒のラベルには龍が描かれています。酒米の九頭竜からきたものだと思いますが、九頭竜は頭が九つある龍で、龍の中の頂点に君臨しています。中国では九は久の発音と結び付けられる事から、九頭竜は永久に最強の龍となっているそうです。♪

(。・_・。)ノ

2025年7月6日日曜日

ウチの奥様が東京で購入『純米吟醸 金沢美人 あまくち』

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ここ数日30℃越えの日が続き、体調の維持に苦労しています。また7月中は仕事が忙しく、トレーニングセンターにも行けません。心身ともにフラストレーションが蓄積しそうな今日この頃です。

さて、5月の末に、ウチの奥様が東京へ、三泊四日で習字の仕事に行ってきました。二日目の夜に、八重洲の石川県アンテナショップに寄ったらしく、「金沢美人というお酒があるけど、店員さんは甘口のお酒だと言っていますが、買って帰りますか?」と電話が来ました。有難い話しなので、もちろんお願いしますと応えました。

と云う事で、このお酒は金沢で最も歴史のある酒蔵の福光屋が醸す、純米吟醸 金沢美人 あまくちでした。創業は何と寛永二年(1625)で、徳川家光が将軍について三年目の年。福光屋の代表銘柄は『加賀鳶』で、有名なお酒としては『風よ人よ水よ』や『黒帯』などがあります。

純米吟醸 金沢美人 あまくちのラベルには、有名な画家の竹久夢二の美人画が使われていますが、夢二の妻が金沢出身で、その妻をモデルにして夢二式美人画が確立されています。酒名は有機肥料や減農薬の、自然に近い環境で栽培された米を使っているため、肌がきれいな美人になるという意を込め、『金沢美人』としています。

化粧箱に入った  純吟金沢美人




裏書をどうぞ  酒色は透明で

また、このお酒は独自の完熟糖醗酵により、絹のような口当たりに、米飴のような極甘口に仕上がっています。それが、米醗酵による有機酸やクマル酸、フェルラ酸など、天然の美容成分が含有されているため、呑む事でしっとりと潤いのあるお肌になる効果が期待できるという、う~ん本当でしょうか。

純米吟醸 金沢美人 あまくち』の酒米は、金沢固有の銘柄米「金沢美人」を60%まで精米して使用しています。酵母は非公表ですが、もしかすると金沢酵母かも知れません。仕込み水は、蔵内の井戸から汲み上げたやや硬めの水を使っていますが、この井戸は何と1500mも掘っており、滋養に富んだ白山連邦の雪解け水が伏流水となっています。日本酒度は-17、酸度1.4ALC13度と、日本酒度的には大甘の純米吟醸です。

蛇の目に注ぐと酒色は琥珀色で古酒のようです。香りは仄かに酸の香り。口に含むと甘さはありますが、甘口とは言い切れない古酒のような味わい。カラメル系の苦甘さに酸味が。呑み込むと口腔に余韻が続き、渋味へと変化してゆき、直ぐにスッキリとキレてゆきました。-17は確かに甘口ですが・・・。ウ~ン、チョッと考えさせられます。

ウチの奥様は、東京駅地下グランスタの長谷川酒店でもお酒を買おうとしたそうですが、会計待ちの大行列に無念のギブアップをしたそうです。でも買ってきてあげたいという気持ちがとても有難いと思いました。♪

(。・_・。)ノ

2025年6月29日日曜日

加藤酒店で購入『琵琶のさざ浪純米活性もろみ酒生』

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暖かな初夏の日差しを浴びて、玄関前の草花がたくさん咲き誇っています。ペチュニアやガーベラ、ベゴニアなど、一年草なのに年を越した花が多く、お金を掛けていない花壇が賑やかです。

鉢植えの花も  たくさん咲いて

さて、先日町内会の集まりがあり、懇親会もあったのですが、話に夢中でお酒はコップ一杯しか呑んでおらず、何か消化不良というか呑み足りない感じだったので、加藤酒店さんに伺い『琵琶のさざ浪純米活性もろみ酒生』を購入させて頂きました。大型冷蔵庫が数台並び、日本酒がビッチリと林立しており、もう目移りがして仕方ありませんでした。

このお酒は、埼玉県入間郡毛呂山町の麻原酒造が醸しており、創業は明治15年です。創業者が9歳の頃に滋賀県から当地に奉公に来て頑張って働き、29歳の時に古い酒蔵を手に入れました。琵琶湖の側の実家や家族を偲んで「近江やに名高き松の一本木 先から先へと開くささ浪」(心を込めて人に喜ばれるお酒を造れば、人から人へとさざ波のように世に広がる)を詠み、そこから主力酒を『琵琶のささ浪』としたようです。そしてこの『琵琶のさざ浪純米活性もろみ酒生』は、予約限定酒で蔵元直販のお酒です。

琵琶のささ浪  もろみ生酒

キャップに穴  裏書をどうぞ







酒色は濁って

酒米は国産米の表記しか無いのでブレンド米でしょうか。精米歩合は70%です。酵母も明示はありません。仕込み水は秩父水系の雑味の少ない中軟水で醸し、搾る前の醪(もろみ)を荒越しして、そのまま壜詰めしているので、お米がそのままぐい呑みに注がれてきました。

醗酵中のお酒なので、スクリューキャップにはガス抜きの穴が開いています。開栓し蛇の目に注ぐと、白く濃厚なトロミがあって、シュワシュワ、ピチピチし、滓が無数に浮いています。香りは懐かしいどぶろく臭で、口に含むとやはり酸の強いどぶろくの味わい。アルコール度数は13度と低いのですが、低アルとは思えないほどのアルコール感があり、濃厚でも重さを感じさせない呑み口でした。呑んだ感じでは日本酒度-10、酸度2.0くらいでしょうか。でも日本酒度のほど甘くは感じませんでしたが。

花はこれから花壇にユリやグラジオラス、ダリア、バラ、オダマキなどが次々と咲いてきます。孫がお盆に帰省したら、また摘ませてあげたいと思うジイちゃんでした。♪

(。・_・。)ノ

2025年6月22日日曜日

奥州街道の要所、五戸町の『特奨五醸大吟醸』

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六月も残り僅かとなりました。今月は仕事が薄いため、庭や駐車場の草取りに尽力しております。冬は草取りが無くて嬉しいのですがとっても寒いし、温夏は暖かいため草が伸びるし、思うようにはいかないものですね。

さて先日、お隣の御主人からお酒を頂戴しました。五戸町の友人から頂戴したらしく、地元のお酒とのことでした。五戸のお酒とは『如空』かと思いきや、八戸酒類の五戸工場が醸す『特奨五醸大吟醸』です。五戸町は当八戸市に隣接した町で、奥州街道の要所と云われ、名馬の産地である事から、馬肉もたいそう美味しい土地柄です。八戸酒類では八戸市内に工場がありますが、五戸町、三戸町にも工場があり、それぞれ人気のお酒を造っています。この『特奨五醸大吟醸』は、五戸工場の近隣の限られた店舗でしか手に入らない、ある意味プレミアムなお酒です。そういえば『特奨五醸大吟醸』は、以前義兄から頂戴した事があるなぁ。



五醸大吟醸  スペック







酒色はほぼ透明

特奨五醸大吟醸』の酒米は、酒造好適米の定番「岡山県産雄町」を40%まで磨いた大吟醸で、酵母は酸の少ない協会10号酵母(明利小川酵母)、そして工場敷地内の井戸から汲んだ、五戸川の伏流水である軟水で仕込む、日本酒度+3、酸度1.3ALC1516度のアルコール添加のお酒です。

利き猪口に注ぐと、酒色は前回の仄かに琥珀では無くほぼ透明で、香りは爽やか系の仄かにフルーティ。スッキリとした呑み口で、仄かな甘さと軽い酸。呑み込んだ後に口腔に辛さと酸が湧き上がります。添加したアルコールの匂いも全く気にならず、呑み進むと辛口が増し増しに。コクがあり料理にどストライクのお酒でした。

今年は5月まで仕事がほぼ無かったし、稼ぎは減りますが年金が入るし、時間は自由になるし、まぁいい事の方が多いのかなと思っています。う~ん、ポジティブ。♪

(。・_・。)ノ

2025年6月15日日曜日

町内会の懇親会で『高清水精撰辛口』

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今年もいろんな植物を育てていますが、果物としてはイチゴとブルーベリーが、ほんの僅かですが育っています。ようやく花が咲いたので、もう直ぐ実になると思います。待っているのも楽しみのひとつです。







ブルーベリー

さて先日、私の住む町内の定時総会に参加させて頂きました。長い会社員生活では仕事に追われ、町内の事は何事もスルーしてきました。65歳を過ぎ諸先輩方が築き上げた町内会を次代に繋ぐべく、微力ながら尽力させて頂こうと、参加した次第です。役職はヒミツです。

たくさんの議案が報告可決され、いよいよ懇親会となりました。ビールがテーブル並び始め、日本酒は無いのかなぁと思っていると、最後に会長さんが持って来て下さったのが、今回ご紹介する高清水精撰辛口でした。

このお酒は、秋田県民なら誰でも知っている銘酒で、創業が明暦二年(1656)の秋田酒類製造株式会社が醸しています。『高清水』の酒名の由来は、大和朝廷が東北地方の拠点とした、秋田城址がある「高清水の丘」です。

秋田の『高清水』 精撰辛口

裏書をどうぞ 肴は折り詰め

高清水精撰辛口』の酒米は秋田県産米で、麹米を60%、掛米は65%に削っています。表示できないのはブレンドしているからでしょうか。酵母はあの新政酵母の変異種で601号酵母。醗酵力が強く、円やかで淡麗な酒質に仕上がる酵母を使っています。仕込み水は雄物川、旭川、太平川が集まっている、旧秋田藩佐竹公の御用井戸から湧き出る軟水で醸した、ラベル通りの辛口のお酒です。日本酒度は+8、酸度1.1ALC15.5度でアルコール添加です。

紙コップに注ぐと、色合いは無色で香りもそれ程ありません。乾杯の声に合わせ口に含むと、スッキリとした呑み口。仄かな甘さを感じますが辛さは+8のようには感じません。料理との相性が抜群で、肴の旨さを引き出します。スイスイと入り、呑み込むとアル添のクセが口腔に残りました。

一週間後にはまた会合があり、また懇親会があるようです。新参者なので、お酒を持ち込むなどの身の程知らずな真似は致しませんが、誰か無濾過生原酒を持って来てくれないかなぁ。♪

(。・_・。)ノ

2025年6月8日日曜日

長男の奥様の御両親より『特別本醸造 織田信長 大吟醸ブレンド』

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先週末は最高気温が30度と、真夏の気温となりました。もう六月初旬の気温ではありません。このまま温暖化が進めば、青森県の特産品がリンゴからミカンに変わるという話を聞きましたが、現実味を帯びています。

さて、GWに愛知から長男夫婦が孫たちを連れて帰省しましたが、長男の奥様の御両親より宅急便が届き、中を開けてみてビックリ!!。日本酒が二本。それも円柱状の紙筒に入っており、なかなかの物々しさ。愛知県から送られてきたお酒が、隣県岐阜の日本泉酒造が醸す『特別本醸造 織田信長 大吟醸ブレンド』でした。帰省中に親子で呑んで下さいという、有難いご配慮に感激です。

この酒蔵は創業が江戸時代末期ですが、日本泉酒造となったのが1948年で、もともとJR岐阜駅の側にありましたが、二十年ほど前の駅前再開発により移転を余儀なくされました。しかし、仕込み水が良質で手放せなかったため、元の酒蔵の場所に建ったビルの地下に蔵を移しました。地下では一年を通して気温が安定しいるため、新たに四季醸造に舵を切りました。主力酒は蔵名を冠した『日本泉』です。

紙管に入って 武将シリーズ



織田信長  酒色は透明

今回のお酒は、日本泉酒造の武将シリーズで織田信長の他に豊臣秀吉などがあります。日本酒が二本届いたと書きましたが、もう一本が濃姫でした。

特別本醸造 織田信長 大吟醸ブレンド』の酒米は「ひだほまれ」「あきたこまち」「山田錦」のブレンドで、60%に磨いて使っています。仕込み水は長良川の伏流水を、ビルの地下から汲み上げて使い醸しています。醸造アルコール添加の本醸造ですが、大吟醸ブレンドで特別本醸造としており、日本酒度+3、酸度1.4ALC1616度に仕上げました。

蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りは仄かにアルコールの香りが。口に含むとスッキリとした呑み口で、淡麗辛口の新潟のお酒のよう。少しの甘さと酸が混在し、大吟醸ブレンドを物語っています。呑み込むと酸と苦みでキレました。この手のお酒は料理に合うんですよねぇ。料理を美味しく頂きながら、永遠に呑めるお酒でした。

届いた箱にはもう一本、姉妹品の『濃姫』が入っています。これから楽しみに呑ませて頂きます。そして円筒の容器は何かに使えそうですが、何に使ったら良いのか考え中です。この辺がジジイですねぇ。♪

(。・_・。)ノ

2025年6月1日日曜日

八食センターで『榮光冨士純米大吟醸無濾過生原酒 寿限無』

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薫風香る5月の第三日曜日、「第44回八戸うみねこマラソン全国大会」が開催され、10kmの部に参加させて頂きました。本当はハーフに出たいのですが、12kmを過ぎると膝が痛んで走れません。1時間4秒だった4月の「青森さくらマラソン」の記録を更新したいと頑張って完走し、記録は5944秒でした。1時間を切った事がとても満足で、沿道の方々からの声援の賜物だと思っております。参加者冥利に尽きました。

ねずみ男と  仮面ライダーも参加







無事完走です

さて、連休中に長男夫婦たちがお土産を買い求めるために八食センターへ行った際、一緒に行ったウチの奥様が、太っ腹なところを披露すべく、「日本酒を買ってもいいよ」と私に言ってくれました。うれしー!。端から端までじっくりと品定めを行い、買ってもらったのが山形県鶴岡市で安永2(1778)創業の冨士酒造が醸す榮光冨士純米大吟醸無濾過生原酒 壽限無です。あれっ、「壽限無」って聞いた事があるなぁ。そう、当ブログに55日にアップした、『寒菊壽限無50純米大吟醸おりがらみ無濾過生原酒HazyMoon』の酒米も「壽限無」でした。そう云えば美味しいお酒だったなぁ。

榮光冨士  肩ラベル




裏書をどうぞ 酒色は透明

榮光冨士純米大吟醸無濾過生原酒 壽限無』の酒米は、酒名にもある『壽限無』で、2010年に福岡県の民間の方が、何と個人で育成した、希少な酒米だそうです。名前の由来ですが、何という名前にしようかと思いながらテレビを見ていたら、「壽限無」の言葉がたまたま聞こえたので、「目出度い!これだ!」と決めたとか。酒造好適米の「山田錦」を父に、「夢一献」を母に生まれた酒米です。

この「壽限無」を50%まで磨いて使い、酵母には香り高く酸の生成が少ない山形酵母を、そして仕込み水は日本一のきれいな水道水と言われる鶴岡の地下水で醸し、日本酒度±0、酸度1.6ALC16.5%で、火入れしない生の無濾過の原酒となっています。

蛇の目に注ぐとトロミがあるように感じます。酒色は微かに琥珀色で、立ち上がる香りは爽やかに、そして甘やかに。口に含むと軽めのスッキリとした呑み口で、甘さは程々に酸味と苦みが結構、ズーンときます。日本酒度の±0は、「う~ん、そうか?」という感じ。呑んだ感じでは日本酒度+4、酸度1.8位に感じました。『寒菊』を想定して呑んだので、違った切り口で「壽限無」を頂くことができました。

それから4日後、冷蔵庫で保管していた『榮光冨士純米大吟醸無濾過生原酒 壽限無』を頂きました。甘さが重厚で濃くなっており、甘さと同居していた酸も気にならない程になって、苦味も気になりません。熟成したという事でしょうか。しかも、呑み口はスッキリです。

今、各道府県で新たな酒米の開発に力を入れているようです。日本酒が頭打ちのように云われますが、各酒蔵では海外へ活路を見出しており、美味しい酒米で美味しい日本酒を造りたいという、蔵人たちの心意気を感じます。♪

(。・_・。)ノ