2016年8月1日月曜日

映画の後に『亜麻猫・改』と『裏死神純米大吟醸生酒』


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お世話になっている方より映画の御案内を頂き、716日に七夕で賑わう八戸の中心街にある「フォーラム八戸」へ日本酒クラブのTさんと行ってきました。タイトルは「カンパイ、世界が恋する日本酒」。ゲストに二戸市の『南部美人』の五代目蔵元の久慈浩介氏をお招きし、試飲会付きトークイベントも催されました。

素晴らしい映画でした    トークイベントも盛況

この映画は日本酒に魅せられた3人の男たちの挑戦と葛藤を描くもので、ドキュメンタリーとなっています。上映後には出演した内の一人、南部美人の久慈社長(蔵元)が映画のウラ話しや日本酒の魅力、海外進出について熱く語ってくれました。また、試飲会では『純米大吟醸南部美人』を頂戴しましたが、人気の銘柄だけあってさすがの旨さでした。香りは仄かにフルーティで軽い呑口にサッパリ・スッキリの切れ、そして辛さや酸味も少なく女性に好まれそうな味わいは二戸の至宝でしょう。今年のワインチャレンジでの本醸造酒部門トロフィ獲得はダテではありません。

豪快な蔵元と一緒に   冷蔵庫には夏の日本酒が

その後、「居酒屋海ぼうず」さんに御無沙汰していたので、挨拶がてら立ち寄りお酒を少し頂きました。乾杯のお酒は、秋田市にある新政酒造の『亜麻猫・改』を。東大卒の頭脳とクエン酸を多く含んだ白麹に旨味を出す黄麹、酒蔵に棲む最強の六号酵母、雄物川の伏流水で醸した『亜麻猫・改』は、酸味と甘さがブレンドされた重厚そうな香りが強く、口に含むと甘さを感じますが強めの酸味が調和して旨味を醸しています。後味に辛さのアクセントが付き独特の味わい、そしてバランスとなっています。

陽乃鳥に近い味わい   オシャレなラベルです

続いて目についたのが、島根県のほぼ中央、石見銀山の南にある大正11年創業の加茂福酒造株式会社が醸す『裏死神純米大吟醸生酒』です。当蔵は後継者不足もあり平成6年度より酒造りを杜氏から社員の手で行う体制に変え、機械化も進めて数年が経ちました。純米大吟醸の醪に圧力を掛けて搾ったのが『裏死神』となります。香りは微かにフルーティ。味わいはジューシーさを感じ軽快な吞み口です。甘さを感じて呑んでいると辛さが増してきてクセになる旨さでした。

死神なんて縁起の悪い

シメのお酒に選んだのはネーミングが目を引いたので、石川県金沢市の『無濾過生原酒すっぽんぽん』でした、すっぽんぽん。酒名は変でも香りや味わいは無濾過の正統派です、すっぽんぽん。このお酒は石川県産の五百万石を使い白山の伏流水で能登杜氏が醸しており日本酒度+4、酸度1.4の辛口酒です。文政年間の創業の中村酒造株式会社は、「地酒」にこだわり、米、水、気候、風土など「地」のものにこだわっています。グラスに注いでもらうと香りは仄かで、無濾過の麹の香りより酸味が勝っているようです。口に含むと無濾過生原酒ですが割とサッパリ系の辛口で、なぜ『無濾過生原酒すっぽんぽん』と命名したか悩める味わいでした。

なんでこの名前か   女性の形ですよ

「海ぼうず」さんには当日本酒クラブの会員方も足繁く通っており、半年で20回以上通った強者もいるとか。美味しい日本酒は人を惹きつけます。今、日本酒は世界規模でブームとなっているそうで、米国人がアメリカ本土で醸造技術を学んで日本酒を造っている昨今です。それは美味しい物には国境が無いという事なのでしょう。日本酒で世界が平和になると良いのですが。♪

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