いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。 10月1日は「日本酒の日」。酒という文字は偏が「氵」、つくりは「酉」で出来ていますが、つくりの「酉」は何となく徳利のように見えませんか。これは壷を表す象形文字で、壷に入れる水ということから酒という漢字が出来上がりました。その「酉」(トリ)は十二支の中の10番目。10番目の月はお米の収穫の月です。酒造りは10月の収穫から始まるので、10月1日が「日本酒の日」となったようです。 さて、お盆に義兄より日本酒を頂戴し有難く呑ませて頂きました。それが今回ご紹介する『純米吟醸 七力 華想い100%』です。「七力」とは青森市内の七人の酒屋(ななの会)が商品化に尽力し、自信を持って薦めることのできるお酒になったことから命名された名前だそうです。酒蔵は七戸町の『駒泉』『真心』で有名な(株)盛田庄兵衛が醸造元で、前述の「ななの会」が販売元になっています。酒米は青森が生んだ絶対的エース「華想い」を100%使っているので美味しくないはずがありません。 駒泉の化粧箱に七力と 華想い100% 力強い七力の文字 ぐい呑みに注ぐと濃い黄色で、これでも純米吟醸かと思わせます。立ち香はやさしい吟醸香が。期待は高まり口元に酒器を運ぶと、濃厚でやさしいフルーティな味わい。フルーティの後に酸がやってきて、華想いの旨味が伝わります。完成度が高い吟醸酒で無濾過生原酒に近い美味しさに一升瓶で貰ってうれし~!と思いました。 九谷焼「ススキに鷺」 お酒の色は黄色みがかっています 今回の酒器は私のお気に入りベスト5の一つ。加賀の久谷焼で窯元東山(初代目吉崎東山)の焼き物だと思います。初代東山は、当時の名工柳田素山のもとで研鑽を積み大正十年に開窯。宮家、政財界、軍人らに名品の数々を収めるなど、大変評価された陶芸作家で、赤絵久谷の分野では昭和を代表する作家です。ぐい呑みの図案は「ススキに鷺」。気に入ったぐい呑みで頂くお酒は、美味しさ倍増。病気をしないで長~くお酒を飲むために、健康に気を付けなければと思う今日この頃でした。 \(。・_・。)ノ