2025年3月30日日曜日

居酒屋海ぼうずさんで『大嶺3粒純米原酒火入れ雄町』

 

居酒屋海ぼうずさんで『Hizirizm五百万石35活性酒』

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先日、鉄道工事関係のH君、F君と「酒と肴と男と女 海ぼうず」さんへ伺いました。昨年一年間、私に仕事を発注してくれたお二人に、感謝を込めた懇親会です。残念ながら「海ぼうず」さんの入るビルの解体が決まっており、3月末には退店を余儀なくされています。移転先は未定との事で、当日は我々も落ち着かない呑み会となりました。

上段は量り売り  中段・下段は呑み放題

早速の乾杯酒は女将さん推奨、秋田の『角右衛門純米しぼりたて生』を頂くことに。声を合わせてグラスをカチンとぶつけ合いました。クイッと呑み込むと、福島の『玄宰特別純米生』を矢継ぎ早に呑んだ勢いで発見したのが、同じ福島の『楽器正宗Queen特別純米』で、三人ともこれが呑み放題のエリアに入っているとはと驚きました。

角右衛門生  玄宰特純生

楽器Queen  大嶺3粒雄町

四杯目はやはり驚きの『大嶺3粒純米原酒火入れ雄町』で、山口県美称市大嶺町の大嶺酒造が醸しており、創業は江戸時代終盤の1822年です。しかし、業績の悪化や諸事情によって、1955年には蔵は休止となりました。50年以上休眠状態だった酒蔵を秋山剛志さんが復活させ、人気の酒蔵にしています。蔵の方針は「古典のレシピを尊敬しつつ、現代の技術で先人の成しえなかった日本酒を創造する」としています。

大嶺3粒純米原酒火入れ雄町』の酒米は酒名の通り、酒造好適米の雄「雄町」で、50%に精米しています。酵母も日本酒度などのスペックも先入観が入らないように非公表としていますが、仕込み水は秋吉台のカルシウムが溶け込んだ「弁天の湧水」を使っており、軟水なのでジューシーな味わいになるのでしょう。

グラスに注ぐと酒色は透明で、香りは予想通り果実のジュースを思わせる甘い香りが。口に含むとジューシーで、果実の酸が甘さを魅惑的な味わいに変化させます。呑み込むと酸と辛さ、そして仄かな渋味で余韻を形成します。あまりの美味しさに即お代わりを頂戴しました。これは今年のランキングに入りそうだなぁ。

その後も群馬の『尾瀬の雪どけバレンタイン』、人気が高まっている千葉の『寒菊純米大吟醸モノクローム山酒4号超限定無濾過生原酒』、今年元旦のランキングで次点だった山形の『くどき上手純米吟醸酒未来』、宮城の『澤乃泉純米生原酒しぼりたて』と順次頂きました。

オゼユキ  寒菊モノクローム

くどき上手酒未来 澤乃泉原酒

F君が満を持して「これも吞んでみよう」と持ってきたのが、広島県呉市で創業が明治5年の寶剣酒造が醸す『寶剣純米酒超辛口生()』でした。現在の蔵主は五代目の土井鉄也さんですが、彼が21歳の時に蔵主だった父が倒れ、問答無用で後継ぎとなりました。しかし、20代の若さで、全国唎酒選手権で全国優勝した自身の舌を武器に、酒蔵を継ぎました。そんな彼が目指すのは「究極の食中酒」で、『超辛』なのもうなずけます。蔵名は、蔵のある仁方町に刀鍛冶が沢山いた事に由来しているようです。









寶剣超辛口

寶剣純米酒超辛口生()』の酒米は八反錦で60%まで磨いています。酵母は華やかな吟醸香を生み出す協会7号を使い、野呂山の伏流水でもある蔵内の湧水「寶剣名水」で醸した、日本酒度+10、酸度1.6のお酒です。う~ん、+10は超辛口だぁ~。

グラスに注ぐと酒色はほぼ透明で、香りは華やかにフルーティ。辛いんだろうな~と思いつつ口に含むと、柔らかな口当たりで甘さも感じます。三人で顔を見合って「これ、割と甘いんじゃない」。淡麗生で米の旨さをしっかり感じさせる味わいに感動すら覚えます。酒の世界は広い!と感じさせられました。

一白水成ささにごり 聖別誂え中取

その後も秋田の『一白水成特別純米ささにごり生酒』を頂き、ラストオーダーのシメには群馬県の『聖 別誂純米大吟醸無濾過生原酒中取り』でお開きとなりました。今までのお酒は、全部飲み放題のお酒なんですよ。本当に信じられます?。三人とも大満足でした。







大満足な三人

今年度は、11月から3月までの、所謂、極寒の時期に仕事がほぼ無かったため、特に寒い思いをしないで済みました。健康はゼニカネでは無いので、本当に有難かったのですが、今度は猛暑を想定しいろんなグッツを準備しなければなりません。寒いのも大変ですが、暑いのもまた大変なんですよね~。♪

(。・_・。)ノ

2025年3月23日日曜日

広がる酒店さんの『町田酒造55特別純米五百万石直汲み』が楽しみに

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 今年も確定申告を無事に済ませました。年一回の作業なので、いろいろと忘れており、帳簿やバックデータ的な書類を準備するのも大変です。寄る年波を感じますねぇ。

さて、先日お歳暮のお酒を購入のため、八戸市堤町の「ひろがる酒店」さんに行ってきました。この酒屋さんの私のイチオシは、町田酒蔵が醸す『町田酒造』で、群馬県前橋市で創業が明治16年の酒蔵です。因みに元旦の当ブログによる「日本酒気に入りましたランキング」で次点に入ったお酒でした。

創業からの主力酒は『清嘹』でしたが、ビールや焼酎の台頭で日本酒の消費量が著しく落ち込んだ際に、現在の五代目の蔵主が「今までに無い美味しいお酒を造れば、必ず手に取ってくれる人がいる」との信念から、蔵名を冠した『町田酒造』を誕生させました。全量手造りの小仕込みで、フレッシュさを損なわないようにと、搾ってから3分以内に壜詰めを徹底しているそうです。また、杜氏は四代目蔵主の娘さんが務めており、その旦那さんは娘婿で五代目の蔵主を引き継ぎ、夫婦で助け合いながら酒造りを行っています。(前回の使い回しです。ハイ)

町田酒造直汲み  水色ラベル



裏書をどうぞ  細かなバブルが

町田酒造55特別純米五百万石直汲みの酒米は酒造好適米の五百万石を55%まで磨いた吟醸酒で、酵母は吟醸香をたくさん生成する協会1801号と、フルーティな酒質に仕上がる群馬KAZE酵母を使っています。仕込み水は利根川の伏流水を、蔵内の井戸より汲み上げて醸し、日本酒度-1、酸度1.5ALC16度を直汲みしたお酒です。呑んでみるとALC16度に感じませんが。

開栓すると爽やかでフルーティな香りが漂います。絶対旨そう!。蛇の目に注ぐと酒色は透明ですが、酒器の内側に微細なバブルがビッチリと張付きます。口に含むと爽やかな甘さと生酒のフレッシュな口当たり。それに何でしょう、舌に唇にピリピリとガス感かなぁ。口中に甘旨味が広がり、その旨味と共に呑み込むと、後味に仄かな苦みでキレてゆきました。やっぱり何度呑んでも、町田酒造は旨い!。

先日、居酒屋「海ぼうず」さんへ行った際に、『町田酒造55特別純米五百万石直汲み』が冷蔵庫に入っているのを見ましたが、伺うとやっぱり「ひろがる酒店」さんからの購入だったらしく、繋がりができた事を嬉しく思いました。どうか、長いお付き合いになりますようにと願った私です。♪

(。・_・。)ノ

2025年3月16日日曜日

義兄より頂いた『純米大吟醸家納喜(やなぎ)』

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先日、420日に「さくらマラソン」があると知りました。福士加代子さんがゲストランナーという事で、居ても立っても居られずに速攻でエントリーさせて頂きました。青森に住む私のランニングの師匠も参加かと思いきや、当日は法事で八戸に来ると云う。何という事でしょう。取り敢えず、ケガをしないようにと、3月初めからはしっかりと走り込んでいるところです。

さて、有難い事に義兄は、日本酒好きの私に時々お酒をプレゼントして下さいます。今回も通販で数本纏めて購入したお酒の中の、極上の1本をお裾分けして下さいました。ありがたやー。

そのお酒とは、山口県下関市で創業が大正12年の下関酒造が醸す『純米大吟醸 家納喜(やなぎ)』でした。創業時は地元の農家445人で創業しており、平成10年には山口県で初めて杜氏制度を廃止し、社員による酒造りを行いました。企業理念は「酒と食と心の感動」で、リーズナブルで高品質酒に注力しています。主力酒は『関娘』と『海響』で、各種鑑評会にも出品しています。

2019年のLONDON SAKE CHALLENGE2019では、『純米吟醸蔵人の自慢酒』がプラチナ賞を頂いているとあって、それなりのレベルの酒蔵だと思われます。

大吟醸家納喜  ラベルをどうぞ



お酒のスキル  酒色は透明

純米大吟醸 家納喜(やなぎ)』の酒米は国産米となっていますが、銘柄は不明です。酵母も同じく不明となっていますが、仕込み水は蔵の地下160mまで岩盤を貫いて掘った、中国山脈の伏流水を使って醸しています。日本酒度は+2ALC15度のお酒です。

蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りは爽やかに仄かな吟醸香が。口に含むと、先ず仄かな甘さがきて、直ぐにガッチリと酸がきます。辛さはそれほどでもありませんが、呑み込むと苦味でキレました。スペックですが、日本酒度はその通りの+2で、酸度は1.8ほどでしょうか。淡麗辛口といったそんなお酒でした。料理と合うんですよねぇ。今度機会があれば、プラチナ賞を獲ったお酒を味わいたいと感じた次第です。

2月中のランニングの頻度は、週12回で23㎞程度でしたが、3月に入り67㎞と上げてきました。いよいよ3月末頃には毎回10㎞を走るようにして、4月にはタイムを詰める練習をする予定です。我ながら完璧!。しかし、予定は未定であって決定ではありません。悪しからず。♪

(。・_・。)ノ

2025年3月9日日曜日

カブセンターで「亀泉純米吟醸生原酒CEL-24」

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昨年末にバス会社の旅行で、黄金崎不老不死温泉へのツアーの募集があり申し込んだのですが、2名様からとなっていたため、キャンセル待ちといわれました。それがどういう事かが分からずに「あぁ、ハイ」と返事はしましたが、仮にご夫婦で申し込んだ方が、奥さんが行けなくなったから、旦那さんだけがゆくので、その方と相部屋という事でしょうか。そんな事ってあるのかなぁ?。行けるかどうか心配です。

さて、久々に仕事に復帰してF君と話をする機会があったのですが「長苗代のカブセンターに買い物に行ったら、何と亀泉純米吟醸生原酒CEL24がありました」と言われ、品切れにならないうちにと購入してきました。うれしー!超ラッキー!。

このお酒は、酒豪県で有名な高知県の土佐市にある、創業明治30年の亀泉酒造が醸すお酒です。蔵名の由来は、どんな日照りにも涸れる事の無い街道一の湧水を使用していたため、そんな「万年の泉」にあやかり、「亀泉」としたようです。

亀泉純米吟醸生原酒CEL24』の酒米は広島県産の「八反錦」で、豊かなコクとキレの味わいを合わせ持つ特徴があります。また、育ちが早い早生種で収穫量も多いという優れた酒造好適米で、この「八反錦」を50%まで磨いています。酵母は高知県が開発した「高知酵母CEL-24」を使っており、フルーティで華やかな香りを出し、甘酸っぱい味わいと、低アルコールのお酒となる特徴を持っています。仕込み水には仁淀川の湧水を使い、日本酒度-13、酸度1.8ALC 14%と生原酒とは思えないお酒になっています。

亀泉純米吟醸  ラベルにスペック




今年1月の酒  酒色は透明で

開栓するとプシュッ!ポン!とガス感。「おおっ」と声が出ました。蛇の目に注ぐと酒色は無色透明で、香りは爽やかにフルーティな香り。口に含むとまるで日本酒とは思えない、米のサイダー的な甘酸っぱさが際立ちます。日本酒度-13はダテじゃないなぁ。呑み込むと仄かな辛さで苦みも無くキレてゆきました。美味しいなぁ。肴は無い方がいいなぁ。日本酒が呑めないという女子にお薦めのお酒です。日本酒の概念が変わります。う~ん、今年のランキングに入りそうだなぁ。

八戸も美味しい日本酒を置くお店が増えています。日本酒を愛する身とすれば本当に有難い事で、酒屋さんを伺うのも楽しみです。♪

(。・_・。)ノ

2025年3月2日日曜日

東北電力の酒米で醸す『純米吟醸うすにごり天の戸 氷晶』

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3月に入り気候が春めいてきました。しかし、八戸を含む北東北の日本海側には「彼岸じゃらく」というドカ雪が降ります。水分の多い雪で、除雪も一苦労。しかし、これが来ないと春も来ないので、本当にやっかいです。

さて昨年末、八食センターに行き年末恒例イベントの「酒蔵祭り」で、ウチの奥様から都合三本の日本酒を買ってもらいました。1本は『陸奥八仙ヌーヴォー直汲み特別純米生原酒、もう1本が『華一風特別純米 低圧しぼり無濾過生原酒』で、前回紹介しました。最後の1本としてご紹介するお酒は『純米吟醸うすにごり天の戸 氷晶(ダイヤモンドダスト)』です。ラベルの雰囲気が、とってもおいしそうだったよ~。

このお酒は、日本屈指の米どころ秋田県横手市にある大正六年創業の浅舞酒造が醸しており、代表銘柄は『天の戸』です。酒名の由来は、古歌にある【天の戸は静かに明けて神路山 杉の青葉に日影さすみゆ】の冒頭より頂戴した立派な名前で、且つ『天の戸』は日本書紀の「天の岩戸」のことでもあり、お酒のラベルの下に勾玉があしらわれています。

天の戸氷晶  下に勾玉が




裏書をどうぞ  うすにごり

純米吟醸うすにごり天の戸 氷晶(ダイヤモンドダスト)の酒米は酒造好適米の「星明り」で、東北電力株式会社の研究開発センターを中心に、1988年から農家と醸造元の三者が協力し、「初星」と「美山錦」を掛け合わせ誕生させており、1996年の試験醸造を経て、20028月から『天の戸 氷晶』に使用しています。その「星明り」を50%まで磨いて使っているので、実質大吟醸仕込みです。酵母は秋田花酵母AK1で、パイナップルのような甘酸っぱい瑞々しい香りになる酵母を使い、奥羽山脈系の伏流水を蔵内の井戸から汲み上げて使って醸し、その搾りたてを槽口から薄濁りのまま壜に詰めた生酒です。日本酒度は-3、酸度1.7ALC15度の甘口です。

壜の底には滓が薄っすらと沈んでいます。開栓し蛇の目へ注ぐと、仄かに濁った酒色です。香りは爽やかにルーティ。口に含むとスッキリとした口当たりで、仄かな甘さとトゲの無い優しい酸味。濁りを感じさせないスマートな味わいで、キレもスッキリ。呑み込むと辛さが徐々に増すような味わいでした。日本酒度ほどの甘さは感じませんでした。

因みに30cmほども積もる「彼岸じゃらく」の雪はベタ雪で、水分を多く含んでいるためにとても重く、雪かきも大変です。♪

(。・_・。)ノ