2025年9月7日日曜日

盛岡の坂本酒店で『武勇「アイラブユー」純米吟醸吟のさと火入れ』

  いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。スマホでご覧の方は一番下までスクロールして、「ウェブバージョンを表示」でご覧頂くと、アーカイブやカテゴリを楽しめますので、どうぞお試を。

今年のお盆に来ていた孫に、「おじいちゃんちのキュウリは大きいよ」と教えたところ、見たいというので庭の菜場へ。その場で収穫して持たせ、写真をパチリ!。ピーマンの実はたくさんついていたので、毎日のように収穫してくれました。








キュウリを持って

さて、私の現在の仕事は列車見張員なのですが、その資格の有効期限が近付いたので、先日更新に盛岡駅の西側にある8階建てのアイーナへ行ってきました。

午前中の講習が終わり昼食時間となったので、駅の立ち食い蕎麦屋さんでサッと食事を済ませ、ダッシュで向かったのは開運橋のそばの「坂本酒店」さんです。じっくりと品定めをしてから店員さんに「夕方、新幹線に乗る前に買いに来ます」と言って店を出ました。夕方、講習会での試験が終わり、再度ダッシュで坂本酒店へ。そこで今回購入させて頂いたお酒が武勇「アイラブユー」純米吟醸吟のさと火入れです。あともう1本買いましたけど。

このお酒は茨城県結城市にある結城株式会社が醸しており、創業は幕末の慶応三年(1867)です。創業者は越後出身の方で、城下町だった結城の土地柄から、酒名を勇ましい『武勇』としました。戦時中は酒造りに欠かせない釜を供出させられ、通常の酒造りが困難に。石数を減らして酒造りを続けましたが、戦後は食料不足から米が配給制となり、暫くのあいだ苦しい経営が続きました。そんな苦労が実り、現在のランキングでは『森嶋』『』に続いて、茨城県の第三位に付けている人気酒の酒蔵になっています。

アイラブユー  ネコが釣り?

裏書をどうぞ  酒色は透明

武勇「アイラブユー」純米吟醸吟のさと火入れ』の酒米は、福岡県で開発された酒造好適米の「吟のさと」です。父に西海222号、母に山田錦を使い交配させています。山田錦並みの粒の大きさと品質で、稈長は短いため倒れにくく、しかも多収と、山田錦を凌ぐ素晴らしい酒米です。その「吟のさと」を60%まで磨き、自家培養酵母を使い、蔵内の井戸から汲み上げた、鬼怒川水系の伏流水で醸しています。日本酒度-4、酸度1.2ALC14度の1回火入れの吟醸酒です。

グラスに注ぐと酒色は透明で、よ~く見ると細かなバブルが。香りは華やかに酸の香り。口に含むと、舌にチリチリとガス感を感じますが、直ぐにジューシーな甘味と優しい酸が。う~ん、火入れなのにガス感か~。呑み込んでも苦みはそれ程でも無く、スッキリとキレるお酒だったので、ドンドン呑める夏のお酒でした。

坂本酒店さんからもう1本購入させて頂いております。なにかというとそれは次週のお楽しみで。ヒントは栃木県芳賀郡益子町のお酒です。八戸には売ってないもんなぁ。♪

(。・_・。)ノ

2025年8月31日日曜日

微細なバブル、愛山の旨味『AKABU純米吟醸愛山NEW BORN生酒』

 いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。スマホでご覧の方は一番下までスクロールして、「ウェブバージョンを表示」でご覧頂くと、アーカイブやカテゴリを楽しめますので、どうぞお試を。

早いもので9月に入りました。毎日30℃以上で異常に暑かった夏は、残暑という形で今もなお主張し続けています。いつになったら秋風が気持ちよく吹き渡るのでしょう。この時期は果物が美味しいので、体重増加に要注意の季節です。ボヨヨン腹を引き締めるため、91日から11月の国保ドックの当日まで、毎日必ず腹筋を続けます。必ず!。

さて、お盆前に日本酒通で愛山推しのF君より、お酒を2本頂戴しました。今回呑ませて頂いたのはその内の1本『AKABU純米吟醸愛山NEW BORN生酒』。こんなお酒をくれるか?普通?。

このお酒は岩手県盛岡市の赤武酒造が醸していますが、前身は東日本大震災で被災した大槌町の『浜娘』を醸す酒蔵でした。蔵の息子さんが東京農大卒業後に杜氏として実家に戻りましたが、大きく被災した大槌町の酒蔵を諦めて、2014年に盛岡で20代の蔵人たちと赤武酒造を立ち上げます。彼らが目標に掲げたのは「日本を代表する銘酒を造る」でした。その目標は現在ほぼ達成され、今では『赤武』も爆発的な人気から、入手困難酒になっています。

赤武愛山生  ラベルも凛々しく




裏書をどうぞき 酒色は透明







バブルが見える?

AKABU純米吟醸愛山NEW BORN生酒』の酒米は酒名の通り、幻の酒造好適米「愛山」で、50%まで磨いた実質大吟醸で、酵母は吟醸香の高い岩手酵母。そして北上川伏流水で醸し、火入れをしない生酒です。なおスペックは非公表となっていますが、呑んだ感じでは日本酒度-2、酸度1.7くらいでしょうか。

待ちきれずに開栓すると「ボンッ」と大きな音が。痺れる~。蛇の目に注ぐと酒色は透明で、内側に微細なバブルがたくさん張付いています。期待が高まる~!。

香りは爽やかで甘さを伴ったフルーティな香りがします。口に含むとガス感が華やかでジューシー。また、微発泡が旨味を口中に広げます。直ぐに濃い目の酸が来て、そのまま口腔に残っていますが、呑み込んでも苦みは無くキレてゆきました。さすが『赤武』は、どの銘柄も旨いと再確認させられました。

赤武酒造六代目の蔵元は、東京農業大学在籍中に唎酒大会で優勝したらしく、恐ろしく繊細な舌を持った人なのです。かくいう私は、唎酒が今一歩ダメで、美味しく呑む事には長けています。悪しからず。♪

(。・_・。)ノ

2025年8月24日日曜日

秋田は新政?いやいや花邑でしょう。『花邑純米吟醸生酒秋田酒こまち』

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。スマホでご覧の方は一番下までスクロールして、「ウェブバージョンを表示」でご覧頂くと、アーカイブやカテゴリを楽しめますので、どうぞお試を。

今年も野菜の苗を種々植えております。例年よりも収穫量が多いのは、連作を避けているのが良い結果を生んでいるものと考えております。

ゴーヤがたくさん  糠塚きゅうりも

さて、先日仕事でお世話になっているF君に、譲ってもいいお酒があったら分けて欲しいと言ったところ、たくさんの選択肢をスマホに掲げ「どれか欲しいお酒があれば譲ります」といってくれました。日本酒の一覧を見て迷わずにこれだとお願いしたのは、秋田県湯沢市で、創業明治七年の両関酒造が醸している『花邑純米吟醸生酒秋田酒こまち』でした。

酒蔵の名は刀剣に由来し、東の大関(当時の最高位)は「正宗」、西の大関は「宗近」なのを、酒蔵界の東西に跨がる両大関となるようにと「両関」にしたようです。現在の主力酒は『両関』に『翠玉』、そして高木酒造の社長から賜った酒名の『花邑』です。



オレンジのラベル  裏書をどうぞ







酒色は透明

花邑純米吟醸生酒秋田酒こまち』の酒米は「秋田酒こまち」で、「秋系酒251」を母に、「秋田系306」を父に交配し誕生した酒米です。雑味が少なく上品な旨味を持つ酒米です。その「秋田酒こまち」を50%まで精米した本来であれば大吟醸ですが、敢えて吟醸酒としています。仕込み水は、栗駒山から流れ込む皆瀬川の名水百選にも選ばれた「力水」で、日本酒度-9.1、酸度1.6ALC16度の純米吟醸です。

蛇の目に注ぐととろみがかっており、お酒の色は透明です。香りは香量も多くフルーティな吟醸香。口に含むと優しく穏やかな呑み口で、ジューシーな味わい。甘さと辛さと酸のバランスが良く、呑み込むと口腔に僅かの酸を残しキレました。後から微かに渋みが追いかけてきますが殆ど気になりません。

このお酒は複数回に分けて呑みました。普通は酸が強くなったり、渋味が増したりするのですが、空気に触れても旨味が変わらない、素晴らしいお酒でした。「酒未来」の時もそうだったんだよなぁ。今年のランキングに入るお酒だなぁと呑んだ瞬間に思いました。

両関酒造は結構昔から知っていたのですが、このような日本酒を造るようになったのは最近だと思っています。やっぱり『十四代』の高木社長の影響が大きいのでしょう。『新政』は甘酸っぱさが旨味となっていますが、花邑は『十四代』に寄った、甘さ・酸味・辛さのバランスの良さが旨味になっていて、私的には『花邑』かなぁ。♪

(。・_・。)ノ