2025年8月31日日曜日

微細なバブル、愛山の旨味『AKABU純米吟醸愛山NEW BORN生酒』

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早いもので9月に入りました。毎日30℃以上で異常に暑かった夏は、残暑という形で今もなお主張し続けています。いつになったら秋風が気持ちよく吹き渡るのでしょう。この時期は果物が美味しいので、体重増加に要注意の季節です。ボヨヨン腹を引き締めるため、91日から11月の国保ドックの当日まで、毎日必ず腹筋を続けます。必ず!。

さて、お盆前に日本酒通で愛山推しのF君より、お酒を2本頂戴しました。今回呑ませて頂いたのはその内の1本『AKABU純米吟醸愛山NEW BORN生酒』。こんなお酒をくれるか?普通?。

このお酒は岩手県盛岡市の赤武酒造が醸していますが、前身は東日本大震災で被災した大槌町の『浜娘』を醸す酒蔵でした。蔵の息子さんが東京農大卒業後に杜氏として実家に戻りましたが、大きく被災した大槌町の酒蔵を諦めて、2014年に盛岡で20代の蔵人たちと赤武酒造を立ち上げます。彼らが目標に掲げたのは「日本を代表する銘酒を造る」でした。その目標は現在ほぼ達成され、今では『赤武』も爆発的な人気から、入手困難酒になっています。

赤武愛山生  ラベルも凛々しく




裏書をどうぞき 酒色は透明







バブルが見える?

AKABU純米吟醸愛山NEW BORN生酒』の酒米は酒名の通り、幻の酒造好適米「愛山」で、50%まで磨いた実質大吟醸で、酵母は吟醸香の高い岩手酵母。そして北上川伏流水で醸し、火入れをしない生酒です。なおスペックは非公表となっていますが、呑んだ感じでは日本酒度-2、酸度1.7くらいでしょうか。

待ちきれずに開栓すると「ボンッ」と大きな音が。痺れる~。蛇の目に注ぐと酒色は透明で、内側に微細なバブルがたくさん張付いています。期待が高まる~!。

香りは爽やかで甘さを伴ったフルーティな香りがします。口に含むとガス感が華やかでジューシー。また、微発泡が旨味を口中に広げます。直ぐに濃い目の酸が来て、そのまま口腔に残っていますが、呑み込んでも苦みは無くキレてゆきました。さすが『赤武』は、どの銘柄も旨いと再確認させられました。

赤武酒造六代目の蔵元は、東京農業大学在籍中に唎酒大会で優勝したらしく、恐ろしく繊細な舌を持った人なのです。かくいう私は、唎酒が今一歩ダメで、美味しく呑む事には長けています。悪しからず。♪

(。・_・。)ノ

2025年8月24日日曜日

秋田は新政?いやいや花邑でしょう。『花邑純米吟醸生酒秋田酒こまち』

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今年も野菜の苗を種々植えております。例年よりも収穫量が多いのは、連作を避けているのが良い結果を生んでいるものと考えております。

ゴーヤがたくさん  糠塚きゅうりも

さて、先日仕事でお世話になっているF君に、譲ってもいいお酒があったら分けて欲しいと言ったところ、たくさんの選択肢をスマホに掲げ「どれか欲しいお酒があれば譲ります」といってくれました。日本酒の一覧を見て迷わずにこれだとお願いしたのは、秋田県湯沢市で、創業明治七年の両関酒造が醸している『花邑純米吟醸生酒秋田酒こまち』でした。

酒蔵の名は刀剣に由来し、東の大関(当時の最高位)は「正宗」、西の大関は「宗近」なのを、酒蔵界の東西に跨がる両大関となるようにと「両関」にしたようです。現在の主力酒は『両関』に『翠玉』、そして高木酒造の社長から賜った酒名の『花邑』です。



オレンジのラベル  裏書をどうぞ







酒色は透明

花邑純米吟醸生酒秋田酒こまち』の酒米は「秋田酒こまち」で、「秋系酒251」を母に、「秋田系306」を父に交配し誕生した酒米です。雑味が少なく上品な旨味を持つ酒米です。その「秋田酒こまち」を50%まで精米した本来であれば大吟醸ですが、敢えて吟醸酒としています。仕込み水は、栗駒山から流れ込む皆瀬川の名水百選にも選ばれた「力水」で、日本酒度-9.1、酸度1.6ALC16度の純米吟醸です。

蛇の目に注ぐととろみがかっており、お酒の色は透明です。香りは香量も多くフルーティな吟醸香。口に含むと優しく穏やかな呑み口で、ジューシーな味わい。甘さと辛さと酸のバランスが良く、呑み込むと口腔に僅かの酸を残しキレました。後から微かに渋みが追いかけてきますが殆ど気になりません。

このお酒は複数回に分けて呑みました。普通は酸が強くなったり、渋味が増したりするのですが、空気に触れても旨味が変わらない、素晴らしいお酒でした。「酒未来」の時もそうだったんだよなぁ。今年のランキングに入るお酒だなぁと呑んだ瞬間に思いました。

両関酒造は結構昔から知っていたのですが、このような日本酒を造るようになったのは最近だと思っています。やっぱり『十四代』の高木社長の影響が大きいのでしょう。『新政』は甘酸っぱさが旨味となっていますが、花邑は『十四代』に寄った、甘さ・酸味・辛さのバランスの良さが旨味になっていて、私的には『花邑』かなぁ。♪

(。・_・。)ノ

2025年8月17日日曜日

父の日に送ってもらった『奥純米吟醸原酒 夢山水十割』

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お盆休みで帰省していた長男夫婦と孫たちが愛知へ帰ってゆきました。仙台辺りであれば、あとでおじいちゃんが送ってゆくからもう少し八戸に居たら?と云えるのですが、愛知は遠いからなぁ。現在は孫ロスになっています。

さて先日、愛知県に住む長男から「父の日」のプレゼントが届きました。以前呑んで美味しかったと思っていたお酒だったので、喜びも一入でした。チョイスがいつも違うのは、オヤジが呑んだ事のない酒を呑ませたいと考え、当ブログを参考に購入してくれたと思います。ありがたや、ありがたや。

今回届いたお酒は、愛知県西尾市で創業明治36年の山崎合資会社で醸す『 奥純米吟醸原酒 夢山水十割 』です。屋号が「尊皇蔵元」で、主力酒は『尊王』『尊皇』と、平成14年から発売した『』となっています。う~ん、それらしい酒名。

そもそも愛知県の濃い味噌味の土手煮や味噌カツ、うなぎの蒲焼などに負けないようにと、辛口のお酒を造っていたのですが、時代の流れに合わせたフルーティでジューシーな味わいの酒造りに挑戦し、出来上がったお酒がこの『』でした。『』の酒名の由来は、「日本酒の“奥”が深まった」という想いを込めて名付けられています。

父の日ラベル  奥夢山水




裏書をどうぞ  酒色は透明

酒米は奥三河の山間部でごく僅かを契約栽培しており、「山田錦」と「中部44号」を交配させ完成させた希少な酒米「夢山水」で、掛米麹米とも100%使用しています。仕込み水は三ケ根山麓からの軟水の伏流水を使い、アルコール度数18.5%のお酒です。残念ながら酵母や日本酒度などのスペックは非公表となっています。

グラスに注ぐととろみがあるようにも感じます。酒色は透明よりはやや琥珀色か。香りは清々しさの中に少し酸が立っている香り。口に含むとアルコール度数の高いのが分かる呑み口で、原酒だ!と主張しています。先ず仄かな甘さで直ぐに酸と辛さがきました。舌が辛さで膜を被ったように痺れ、それから原酒の旨味を感じます。後味も辛口でキレて、口腔にそして舌に辛さが残りました。総じてインパクトのある旨味でしょうね。

愛知県は大都市名古屋を抱えており、手に入らない日本酒は無いんでしょうね。うらやましい限りです。私も健康でボケずに長生きして、まだまだお酒を送ってもらうぞ~‼。おー‼。♪

(。・_・。)ノ

2025年8月10日日曜日

さすがの旨さ『榮光冨士純米大吟醸七星無濾過生原酒』

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お盆直前となりました。花壇の方はユリやクロコスミアがほぼ終わって、黄色いヒマワリが元気に咲いています。またダリアも花を次々と付けており、夏の暑さをものともしません。

ひまわりが咲き ダリアが咲き

さて、八戸市の台所「八食センター」は、テレビで放送され全国区になりつつあります。土日は外国人や地元以外の方々が多いようにも感じられます。今回のお酒は先週の秀鳳 純米酒豊穣祈願祭生原酒 に続き、ウチの奥様から八食センターで買ってもらった日本酒です。

そのお酒とは、山形県鶴岡市で安永2(1778)創業の冨士酒造が醸す榮光冨士純米大吟醸七星無濾過生原酒です。創業当時は『冨士』という銘柄でしたが、昭和30年に「栄光」を付け加えた『榮光冨士』となり現在に至っています。また冨士酒造は加藤清正ゆかりの酒蔵で、九州の熊本藩主だった加藤清正が二条城で家康と謁見後に、帰途に就いた船上で怪死しました。その嗣子忠廣は改易され山形県鶴岡に配流されましたが、その地で授かった娘とゆかりがある酒蔵だそうです。

榮光冨士  北斗七星から

肩ラベル  裏書をどうぞ







酒色は透明

榮光冨士純米大吟醸七星無濾過生原酒は夏酒STARSシリーズの第一弾で、『北斗七星』をモチーフとして造られました。酒米は酒造好適米の「出羽の里」で、2004年に山形県で開発された酒米です。「吟吹雪」と「出羽燦々」を交配させて造った酒米は、雑味が少なく後味がクリアな特徴があるようです。そんな「出羽の里」を50%まで磨いた大吟醸で、酵母は香り高く酸の生成が少ない山形酵母。仕込み水は、日本一のきれいな水道水と言われる鶴岡の地下水で醸した日本酒度-13、酸度1.7ALC15.8度の無濾過の生原酒です。

蛇の目に注ぐと酒色は無色透明。香りは甘酸っぱさを湛える香り。口に含むとジューシー&フルーティな味わいで、爽やかと甘さが突出しています。酸はきれいな酸で、さっぱりとした味わいにしてくれます。呑み込んで暫くすると仄かに渋味でキレました。さすが、『榮光冨士』です。

いつも感心するのは『榮光冨士』の裏書にある、使った米や酵母の種類や産地は勿論、日本酒度や酸度などのスペックが懇切丁寧に書かれています。要するに自信満々なのです。そして旨いだろうと云う気概が伝わります。♪

(。・_・。)ノ

2025年8月3日日曜日

八食センターで『秀鳳 純米酒豊穣祈願祭生原酒 』

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暑さが続いておりますが、庭の花が次々と咲いています。ユリやグラジオラスが咲いており、玄関の花卉に立ててお客様をお迎えしています。きれいだと言ってもらうと嬉しい気持ちになります。



ユリとグラジオラス  クロコスミア

さて、先日、八食センターでウチの奥様からお酒を購入してもらえる機会に恵まれ、これはというお酒を三本購入してもらいました。14日のブログに載せた『三千櫻純米吟醸九頭竜55生原酒』と、今回ご紹介する秀鳳 純米酒豊穣祈願祭生原酒 、もう一本は・・・・う~ん、お楽しみに。

秀鳳 純米酒豊穣祈願祭生原酒 』は、山形県山形市にある創業が明治二十三年の秀鳳酒造場で醸しています。創業時の蔵主は武田庄五郎氏で、戦時中は企業整備令のために一時廃業していましたが、1967年に酒造りを再開します。それを機に付けた蔵の名前が秀鳳酒造場でした。中国の瑞鳳である鳳凰に由来しており、主要銘柄は『庄五郎』と『秀鳳』です。

秀鳳酒造場では、古来よりワインの醸造に使われた「マロラクティック醗酵」の技術を、山形県が清酒の醸造技術として独自に改良して特許取得した醸造法で、乳酸の円やかな酸味を特徴としています。

秀鳳 純米酒豊穣祈願祭生原酒 』の酒米は山形県産の「出羽燦燦」で、65%まで磨いた純米酒です。酵母は、香り高く酸の生成が少ない山形酵母のYK-2408NF-KAを使用し、蔵王連峰の伏流水を水源とする水道水を仕込み水に醸しています。日本酒度は-7、酸度は1.7ALC14度の甘口夏酒です。

秀鳳純米生原酒  酒米は出羽燦燦

豊作祈願祭  裏書をどうぞ







酒色は透明

開栓して蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りは爽やかにそして微かに酸の香り。口に含むと、最初はスッキリとした甘さを感じますが、徐々に口腔で酸に変わり、また苦味に変わりました。口腔に苦味が残るうちにまた蛇の目からお酒を頂くと、再度出羽燦燦の甘さが口中に広がりました。

秀鳳』は好きな銘柄なので、幅広く購入させて頂いておりますが、どれもハズレの無い美味しいお酒だと思っております。

お盆には、二人の孫を連れ長男夫婦が帰省する予定なので、たくさんの花でいっぱいの花壇を孫たちに見せたいと思っています。

(。・_・。)ノ